ワークシートをスクロールさせ、泉先輩が一行ずつデータを確認していきます。
「…うん、うん!できてる、できてる…!すごいすごい!星くん!」
「これなら、午前中の資料の提出に間に合いそうですか?先輩?」
「だいじょーぶ!
あとは並べ替えと、簡単な処理をして印刷するだけだから…楽勝で午前中の提出に間に合うわ!
星くん、ホントにありがとう!!」
泉先輩はキラキラと光る目でジッと星くんを見つめます。星くんは顔を赤らめてポリポリと頭をかきました。
「やるじゃないっスかーー!星さーん!」
江口さんがバシーンと星くんの肩を叩きます。
「イッ!テテテ…。サ、サンキュー」
星くんは肩を押さえながら、初めて作ったプログラムが人の役に立ったことに、不思議な充実感と満足感を味わっていたのでした。