トップ > 資格を活かすには > やってみよう!Excel VBAで業務改善! > VBAとの出会い編 第16話「岩田部長の決断!」

やってみよう!Excel VBAで業務改善!|VBAとの出会い編

どうなっちゃってんの?

「図星か…。うん、俺も昨日少し考えたんだが…
システム開発にはおそらくそれなりの時間がかかるだろう。
ましてや、おまえひとりで開発するのならなおさらだ。
それにすべての業務をVBA化するというのも、よく考えてみればあまり意味がない。
開発するメリットの高い業務を優先的にシステム化すべきだろう」

「(…どうなっちゃってんの??)」

今から部長に説明しようとしていたことを、逆に部長から説明され、星くんはさらに訳がわからなくなってしまいました。

「そこでだ星、優先的にシステム化する業務の選別を、これから泉くんと一緒にやってもらおうと思うんだ」

「現状の業務が手いっぱいで、それは無理とお答えしました」

となりに座っている泉先輩が、むくれた様子でそういいました。

「…いや…難しいのはよくわかってるんだが…そこを何とか引き受けてくれんかね?」

部長が弱った顔をしながら、泉先輩を説得します。

「(部長も先輩にはからっきし弱いんだよな…。
なんといってもウチの部の業務を一番把握してるのは先輩だし、
先輩がいないと回らない業務が山ほどあるからな…)」

星くんは心の中でつぶやきます。

「システム開発に時間がかかるという点なら、安心していいぞ星。
おまえにひとりアシストをつけるから」

「え…えええ…っ!?」

ちょうどそのとき、会議室のドアをノックする音が響き渡りました。

「失礼します」

会議室に一人の女性が入ってきました。

「…ちょうどいいところに来た。紹介するよ、岬くんだ」

岩田部長の言葉に、星くんと泉先輩はドアの方を振り返りました。

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