星くんは書いた紙をじっと眺めました。
「…そっか、旧オーダーアイテムはひとつじゃないんだよな…う~ん、う~ん…」
腕を組み、紙を見つめながら、ウンウンと考えます。
「………」
目を閉じ、ひたすら考え続ける星くんの姿は、はた目にはまるで居眠りしているように見えます。
「………………」
そのときでした。
「(For…Nextステートメントの繰り返し処理、あれはたしか"入れ子"にできたよね)」
突然、星くんの頭の中に、八木くんが帰り際につぶやいた言葉がこだましました。
「………そっか…、For…Nextステートメントは入れ子にできるんだ…
そーだよ、八木のいってたことは、こーいう意味なんだ…!!!」
星くんはさらにカリカリと、追加で紙に書き出しました。
「…これだ!!こんな感じでイケるんじゃないのかな?…さっそく試してみよう!」
星くんはVBEに標準モジュールを追加し、紙に書いた日本語のコードを正しいコードでプログラミングし始めました。