翌日、会社に出社した星くんは、席につくなりさっそくExcelのVBEを立ち上げました。
「…昨日メモした、"Application.GetOpenFilename"…とりあえず、このあたりからいってみるか」
星くんはVBEのコードウィンドウに、"Application.GetOpenFilename"と記述し、選択してから[F1]キーを押しました。
「うわあ…」
画面にヘルプが立ち上がり、GetOpenFilenameメソッドについて記述されているページが表示されました。
「GetOpenFilename メソッド。
ユーザーからファイル名を取得するために、[ファイルを開く] ダイアログボックスを表示します。
ダイアログボックスで指定したファイルは、実際には開かれません。
expression.GetOpenFilename(FileFilter, FilterIndex, Title………う~ん、むずかしいなあ…」
それでも星くんは、一生懸命にヘルプの文章を読んでいきます。
「…なるほど、このGetOpenFilenameメソッドを使うと、[ファイルを開く] ダイアログボックスを表示させることができるんだ。
でも実際にファイルを開くわけではなく、あくまで選択したファイルのパスと名前を返すだけなんだな。
ふむふむ…ということは…」
星くんはコードウィンドウのコードを、次のように直しました。
Sub Test()
MsgBox Application.GetOpenFilename
End Sub
「…これでいいかな?…よし、実行してみるか」
[F5]キーを押し、マクロを実行します。
すると[ファイルを開く] ダイアログボックスが表示され、[マイ ドキュメント]フォルダにあるファイルが表示されました。