「だろう?Application.GetOpenFilenameのダイアログで[キャンセル]ボタンをクリックすると
文字列の"False"が返るんだ。
そんな名前のブックはないから、そのあとのWorkbooks.Openでエラーになる。
…それにApplication.GetOpenFilenameの引数を省略してるから、
すべてのファイルが選択候補として表示されてしまっているよ。
こう引数を指定すると、Excelのブックだけを候補に表示できるんだ」
八木くんがカタカタと星くんの書いたコードを手直しします。
「できた。こんな感じかな…」
Sub Test()
Dim Bookpath As String
'変数に対象ブックのパスを格納する(Excel ブックだけを候補に表示)
Bookpath = Application.GetOpenFilename("Excel ブック,*.xls")
'[キャンセル]ボタンがクリックされたか判定する
If Bookpath <> "False" Then
'対象ブックを開く
Workbooks.Open Filename:=Bookpath
'セルA1に"開いたよ!"の文字列を入力する
Range("A1") = "開いたよ!"
'対象ブックを閉じる
ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=True
End If
End Sub
「コードの4行目、Application.GetOpenFilenameの引数、"Excel ブック,*.xls"で、
ダイアログに表示するファイルの候補を指定しているよ。
この場合、拡張子が"xls"のExcel ブックのみが候補に表示される。
あと、コードの6行目、If Bookpath <> "False" Thenで、キャンセルされなかったときのみ、
処理を実行するようにしているよ」
星くんは、八木くんの手直ししたコードをしげしげと眺めます。
「…なるほど、こうすればユーザーがキャンセルしたケースに簡単に対応できるね。
それに、ブック以外のファイルが表示されなくなれば、ユーザーにとってより使いやすくなるなあ…」
「うん、ブラッシュアップとしてはこんなところだな。
では早速、マクロからマクロを呼び出す方法について解説していくとするか…」