「星、貸している本で制御構文のところはもう読んだかい?」
「いや~、サラっと眺めた程度で…」
星くんが頭をかきながら答えます。
「わかった。ちょうどいい機会だから、今回、制御構文をマスターしよう」
八木くんはカタカタと、何かパソコンに打ち込みます。
制御構文の種類
・分岐処理(条件によって処理を選択する)
・繰り返し処理(必要な回数分処理を繰り返す)
「最初にちょっと話したけど…。こんな条件のときにこの処理をしたいとか、
この処理を何回か繰り返したいとか、そういったことがプログラムではよくあるんだ。
そのために必要になるのが制御構文で、これは必ずマスターしなければならないテクニックなんだ」
「い、Ifなんとかとか、Forなんとかっていうやつかい?」
「"Ifステートメント"と"For…Nextステートメント"!この2つは必ず覚えるんだ。
さもないと複雑なプログラムを作れないぞ。いいかい?
制御構文には、条件によって処理を選択する"分岐処理"と、
必要な回数分処理を繰り返す"繰り返し処理"、この2種類しかないんだ」
八木くんが、さらにパソコンに打ち込みます。
制御構文の種類
・分岐処理(条件によって処理を選択する)
・Ifステートメント
・Select…Caseステートメント
・繰り返し処理(必要な回数分処理を繰り返す)
・For…Nextステートメント
・Do…Loopステートメント
「分岐処理で使用するのが、IfステートメントとSelect…Caseステートメント、
繰り返し処理で使用するのがFor…NextステートメントとDo…Loopステートメント、
基本的にこの4つのステートメントをマスターすれば、ほとんどのプログラムは作成できる。
今回はIfステートメントとFor…Nextステートメント、この2つについてマスターしよう」
「わかったよ…やさしく教えてくれるかい?」
「もちろん。まずはIfステートメントからだ。
星、ワークシート関数のIf関数はどんなときに使う?」
「…そうだなあ。例えば、あるセルとあるセルの値が等しいときは"○"を、
異なっているときは"×"を表示するとか…そんなときに使うかな?」
八木くんが親指を立てビンゴ!のジェスチャーをします。
「そのとおり!VBAのIfステートメントも、全く同じように使うんだ。
ただ記述の仕方が、If関数と少し違うだけなんだよ」
八木くんがVBEにカタカタとコードを打ち込みます。
Sub Sample()
Dim A
A = InputBox("数値を入力してください")
If A = 100 Then
MsgBox "入力された値は100です"
End If
End Sub
「星、このコードを実行するとダイアログボックスが表示される。
そこに数値の100を入力すると、どうなると思う?」
「んん?」
星くんはVBEのコードをジッとのぞきこみました。