Targetが渡すものとは?
「あ!!選択されたセル範囲のフォント色が変わった!」
「だろ?これは実行するたびに、新しい選択範囲を赤に変更するよ」
八木くんはそういうと、異なるセル範囲を何度も選択します。
彼が選択しなおすたびに、選択されたセル範囲のフォントが赤に変化します。
「おもしろいね!まるでゲームみたいだなあ」
「引数Targetが何なのか、これでわかったろう?
…もう一度言うけど、Targetは選択されたセル範囲をイベントプロシージャに渡す。
じゃあ、最初のイベントプロシージャに戻るよ」
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
MsgBox "ワークシートの選択範囲が変更されました"
End Sub
「このイベントプロシージャが実行されるセル範囲を、自由に設定するにはTargetを利用すればいい。
…たとえばセル範囲A1:E4のみ実行したいなら…」
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
If Target.Row >= 1 And Target.Row <= 4 Then
If Target.Column >= 1 And Target.Column <= 5 Then
MsgBox "ワークシートの選択範囲が変更されました"
End If
End If
End Sub
「…こんな感じだ。
このとき選択されたセルの行番号が1~4、かつ列番号が1~5、
すなわちセル範囲A1:E4のみ、メッセージを表示する処理が実行される」