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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第8話 「八木くんの実力!」

あたしの好みと一緒?

「…いただきまーす。
………あ、おいしい」
岬さんの様子を見て、八木くんが小さくガッツポーズをとります。

「(豆はマンデリンかトラジャかしら…?
やだ、あたしの好みと一緒じゃない…)」
岬さんは若干こわばった表情で、八木くんに微笑みかけます。

「よし。コーヒーを飲んだら、早速勉強を始めるとするか」 星くんが、二人に向かってそう言います。




星くんは岬さんに借りたベーシックのテキストを、食い入るように見つめています。

 …ワークシート「Sheet1」のセルA1を間違いなく指定するには、
  次のようにブックも明らかにしなければなりません。 Workbooks("Book1.xlsx").Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = 123 これは、次のような住所の仕組みと似ています。 東京都.千代田区.丸の内.3丁目.3番.1号 < ベーシック公式テキスト P40 >

「なるほどなあ…。
普段何気なく、Range("A1").Value = 123、なんてやってるけど、
それはアクティブブックのアクティブシートにあるRange("A1")だということを、
VBAが自動的に判断してくれているからなんだ…。
本来なら、どのブックのどのシートにあるRange("A1")かということを、
明示的に記述してやる必要があるのか…」
星くんは、ブツブツとつぶやきながら、テキストの要点をメモに書き写していきます。

「あー、ちょっといいですか?」 岬さんが手を挙げて、八木くんに質問をします。

「ここのコードなんですけど…」 スタンダードのテキストを広げ、コードの部分を指さします。

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