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やってみよう!Excel VBAで業務改善!|持続可能なスキーム編

第3話「Accessに接続してみよう!」

第3話「Accessに接続してみよう!」

登場人物紹介

自動化が進めば…

彼はキーボードを打つ手を止め、軽くため息をつきます。

「(今やってるこの作業だって、別にわざわざ会社でやる必要はないんだよな…。
VBAを含めた自動化が進めば、どんどん仕事が楽に、やりやすくなっていく…。
俺たちのやってることは、ウチの会社だけじゃない、
この社会全体を豊かにするために、役立つことをやってるんじゃないだろうか?)」

天井の蛍光灯をぼんやりと眺めながら、星くんはそんな事を考えていました。

「システム企画室の新設は、時期尚早だとワシは思うんだが…、皆の意見はどうかね?」

社長のぶっきらぼうな声が、会議室に響き渡ります。
室内には、重い空気が漂っていました。

「しかし社長。
資料の数字が示すとおり、VBAによる改善効果は、誰の目にも明らかです。
彼らにとって、より開発のしやすい環境を用意してやるのは、当然の責務かと…」

岩田部長が、食い下がります。
他の取締役、部長たちは腕組をしてうつむき、セキとして声がありません。

「…あのう……」

おそるおそる手をあげた人物がいます。
総務部長の梶田さんです。

「これはあくまで、私、個人の意見ですが……。
VBAによる業務改善は、時代の流れとして避けて通れないものだと思います。
…電算室はシステム企画室をバックアップし、彼らと一致協力して業務の自動化を推進することが、
結果的に当社のためになるものと考えます」

今までと真逆の意見を述べる梶田部長を、あっけにとられた顔で社長が見つめます。

「私からもお願いします。
どうか、システム企画室の新設をご検討ください」

梶田部長が、軽く頭を下げました。
社長はム~~と声を上げると、椅子の背もたれにどっかりと寄りかかるのでした。

第4話「会議の行方は?」に続きます

文・イラスト/武藤 玄

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