また、岬さんか??
星くんは、支給品管理システムのコードを確認しています。
時刻はもうじき、定時に差し掛かろうとしていました。
「ふーん。思ったより簡単に、実装できそうだぞ……よかった」
星くんはそのとき、ふと背後に人の気配を感じて固まります。
「(…誰だ?…また、岬さんか??)」
後ろをゆっくりと振り返ると、そこには泉先輩が立っていました。
「せ、先輩ですか。…ああ、びっくりした」
「何よそれ、どういう意味?」
泉先輩がぶっきらぼうに答えます。
「す、すみません。…何か、用事でした?」
泉先輩は横を向いて、モジモジしています。
「星くん。今日も八木なんちゃらくんの所で勉強会をするんでしょ?
……その、私も勉強会に参加しても……イイかしら?」
「…へ…勉強会?先輩もですか?
……え、ええええ~~~~~!!??」
予想もしなかった先輩の言葉に、星くんはひっくり返りそうになりました。