岩田部長、いぶかしがる
事務所の一番奥の席から、そんな3人の様子を眺めながら、岩田部長はもの思いにふけっています。
「…あの3人、最近やけに帰りが早いなあ。
泉くんは元々早かったけど、星や岬くんも、近頃は定時になるとさっさと帰ってしまう…。
正門のところで待ち合わせて、皆でどこかに寄り道してるみたいだが……よくわからん。
…仲が良いのは一向に構わんが、仲が良すぎるのもちょっとな…。
今度、それとなく探りを入れてみるか…」
岩田部長は、少し冷めたお茶を、ズズーッと一気に飲み干しました。
「…呼び出し部は、いたってシンプルだな。
なんか、あっという間に修正できそうだぞ」
星くんは表示したコードを眺めながら、つぶやきます。
Sub 支給品入力()
If ActiveCell.Row = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1 Then
Form入力.Show
End If
End Sub
Sub 支給品修正()
If Cells(ActiveCell.Row, 1) <> "" Then
Form修正.Show
Else
MsgBox "修正するオーダーを選択してから実行してください"
End If
End Sub
「支給品入力プロシージャが、支給品入力ボタンから呼び出されるマクロで、
支給品修正プロシージャが、支給品修正ボタンから呼び出されるマクロだったっけ。
…入力のときは、最終行の次の行にアクティブセルがあるとき、入力フォームを呼び出すんだ。
修正のときは、アクティブセルのある行の、オーダーNoに値があるかどうかを判定する。
値があれば修正フォームを開き、値がなければ、注意のメッセージを表示するんだ」